骨盤は人の体の中でもとても頑丈にできています。
上半身を支えて、歩いたり、走ったりするのにも全ての衝撃を受け止めてくれています。
そんな頑丈な骨盤ですが出産時だけは緩くなるようになっています。
イメージで言うと、出産前は骨盤全体が「逆三角形」のような形なのに対し、
産後の骨盤は「台形」のような形になります。
妊娠中(妊娠初期-中期-後期)は赤ちゃんの成長や分娩に向けて出る「リラキシン」というホルモンの影響を受け靭帯・関節が緩くなり、
お腹に重みも出てきて、体型の変化や悪い姿勢の影響を受けやすくなります。
赤ちゃんの成長とともに体重が増え、通常の日常生活でもカラダに負担がかかり、
腰痛、膝痛といった症状がでやすくなります。
放っておくと腰痛＆妊娠体型のままに…
産後もしばらくはホルモンバランスが崩れ、靭帯・関節が緩い状態が続くので、
骨盤はグラグラ、無理な姿勢での授乳や抱っこによって腕や肩はパンパン、
放っておくと妊娠中の姿勢がそのまま残り、慢性疲労の原因にもなります。
そしてそれが腰痛、肩こり、膝痛といった不調になり、
またそれが引き金となり代謝が落ち、出産したのに妊婦体型のまま＆体重も落ちないといった悪循環になります。
産後の骨盤の歪みはその後のケア次第！
産後の心と体に必要なのは、まずは基礎体力を取り戻すことです。
そのために必要なのは、「十分な休息」と「体に向き合う時間」です。
とはいえ赤ちゃん生まれたその日から「ママ」としてお仕事が始まります。
全てが初めてのことで不安と隣り合わせの育児がスタートするのです。
最低でも1週間は休養がしっかり取れる様にご家族に協力してもらうようにしましょう。
抱っこ、おむつ替え、着替え、ミルク、沐浴、寝かしつけ等パートナーの方に出来る限りサポートしてもらってください。
最初にサポートしてもらうとその後もずっと助けてくれますので、ママの身体が動かないことを理由にして遠慮せず甘えましょう。
更年期のような症状が出ることも…
目に見えてわかり易いカラダの変化だけではなく、目に見えないホルモンバランスの変化について知っておきましょう。
よく「マタニティーブルーズ」と言われたりしますが、これはホルモンバランスの変化によるものが多く、誰にでも起こるということで受け入れる余裕を持つようにしてください。
まず妊娠すると月経のサイクルを作っていたエストロゲン（卵胞ホルモン）とプロゲステロン（黄体ホルモン）の分泌量が増えます。
妊娠中期には胎盤からも女性ホルモンが分泌され、妊娠を維持するために働いています。
そのため、分娩を無事終えると役目が終わるため、妊娠中に通常の数百倍まで上昇したエストロゲン、プロゲステロンは、妊娠前に戻るどころか、以前よりも分泌量が減ります。
そのため分娩直後から6～8週間程度は更年期のような変調をきたすことがあります。
産後はまずは骨盤矯正を受けましょう！
ここまでで妊娠～分娩～育児という過程で骨盤がダメージを受け様々な不調が出ることが理解できたと思います。
中には分娩後、特別カラダの不調がなく元気というママさんもいますが、実際には姿勢が乱れており、
いつ不調が表れてもおかしくないというケースは多々あります。
だからこそこの時期にお勧めしたいのが「産後骨盤矯正」です。
産後はまずは体力の回復が最優先なので、いきなり筋トレやウォーキング等負荷がかかることは避けてください。
それでは返って体を痛めてしまいます。
産後の骨盤矯正は産後の歪みを改善し、腰痛や肩こり等の不調を緩和させます。
そして綺麗な姿勢を作れるようになり、良い状態を維持しやすくなります。
また妊娠中からの体型変化によって負荷をかかっていた筋肉をほぐしバランスを整えます。
それによって副産物としてウエスト、ヒップのサイズダウン、脚のラインが改善します。
体型の変化は個人差はありますが産前のズボンが穿けるようになった！産前よりも体が綺麗になった！という声はたくさんあります。
産後は赤ちゃんが最優先のライフスタイルになりますが、それを支えているのはママです。
ママの心と体を整えることが赤ちゃんの健やかな成長につながります。
痛みや不調を我慢せずに是非、産後専門の骨盤矯正を受けてください。
