お子さまの成長とともに不調が出る場所は変化していきます。生まれてすぐの頃は赤ちゃんを抱き慣れていないことにより、変な力が入ってしまうことにより肩が凝ったり、腱鞘炎になったり、頻回な授乳姿勢により巻き肩になって背中が凝ったり上半身全体に不調が起きる方がほとんどです。

首がすわる時期になると、抱っこしやすくなり、手首への負担が軽減されて腱鞘炎は改善されますが、今度はお子さまの体重が増えてきて腕に負担がかかり、腕の疲労や肩・背中のこりに悩まれる方が多いです。腰もすわる時期になると、お子さまも抱かれ慣れてくるためさらに抱っこがしやすくなり、片腕で抱っこして、空いている片腕で家事などできたりと変化をしていきますが、その分上半身だけでなく腰や足などに負担がかかり腰痛に悩まれる方も出てきます。さらにお子さまの成長が進むとハイハイやつかまり立ちで抱っこの時間は少なくなってきますが、「抱っこ〜」と主張ができるようになったり、入眠の際や外出時は抱っこが良かったりと体重がかなり重くなってくる分少しの時間でもお体にかなりの負担がかかります。

このように、生まれてすぐからお子さまの小さい間はたくさん抱っこをします。抱っこの姿勢は特に上半身への負担がとても大きいので肩・背中のこりや「背中の痛み」を引き起こしやすいです。また、背中をストレッチ等で動かしてあげると肩こりの改善も望めます。今回は「背中の痛み」を防げるようストレッチのご紹介をします。背中に痛みがある方、肩こりにお悩みの方もストレッチをやっていくと血行が良くなり少しずつ改善していきますので、ぜひやってみましょう。
背中のストレッチ
① 両腕を肩の高さで水平にまっすぐ伸ばします。
 ② 肩甲骨を寄せるように肘を後に引きます。
 (肘の位置はなるべく下げないように気をつけましょう。)
 ① 、②を10回ほど繰り返します。
 (②の時に息を吸い、①の時に息を吐くようにすると、肩や胸周りの細かい筋肉も一緒に動かすことができてさらに効果が期待できます。)

キャントアンドカウ
ヨガの基本のポーズの一つで「猫のポーズ」とも言われています。
 [基本姿勢]
 四つん這いの姿勢になります。
 両手と両膝は肩幅くらいに開き、床と垂直になるようにします。
 指をしっかりと開いて手のひらをべたっと床につけます。
 目線は両手の間よりやや前を見るようにしましょう。

① 息を吐きながらおへそを見るように意識しながら頭を下げ、背中を丸めていきます。
 ② ゆったりと深呼吸をしながら30秒ほどキープします。
 ③ 息を吸いながらお尻を天井に突き出すイメージで背中を反らしていきます。
 (この時目線は天井を向けましょう)
 ④ ゆったりと深呼吸をしながら30秒ほどキープします。

背中を丸めたり、反らしたりを5〜10回ほど繰り返します。
 ※ご自身の気持ちの良い範囲で行いましょう。痛みがある中無理に行うことは避けましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
 特に「キャットアンドカウ」は深呼吸をしながらゆったりと行うので、リラックスもできてオススメです。
 寝る前の習慣として取り入れることもオススメです。
授乳や赤ちゃんのお世話の後やたくさん抱っこして疲れたなという時にぜひやってみてください。
 また、施術ではお一人お一人のお体をしっかりとみて、矯正等も行いながら根本的な改善を行っております。
 慢性的なお疲れや背中の痛みでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

