産後のママさんに多い肩関節周辺の凝りや痛み。「ずっと抱っこをしていて肩から背中がガチガチ」「授乳の時間が辛い」などのお声をよく聞きます。育児中のママは赤ちゃん優先で、なかなかご自分の不調を治すことは後回しになりがち。でも放っておくと、腕が上がらない四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)のような症状が出ること、頸肩腕症候群のように頭や首の痛み、肩のこり、腕のしびれや痛みなどが現れること、ひどい場合には「頭痛」や「吐き気」が起こることもあります。
産後の肩こり・痛みの原因とは?
肩こりは女性のお悩みNo.1と言われ、長時間同じ姿勢でいることや姿勢の悪さ、運動不足や冷えによる血行不良で老廃物や疲労物質が蓄積することが原因で起こります。産後のママに多いのが以下の3つです。
おむつ替えや授乳の時の姿勢
赤ちゃんのお世話全般で、首を曲げて胸を閉じ前屈みになる姿勢が急増します。またおっぱいが張って重くなることも要因の一つです。
同じ姿勢を取り続ける
頻回の授乳や長時間の抱っこ、また利き手や軸足など使いやすい方を無意識に使っていることも肩こりの要因になります。
無理な姿勢でのお世話
片腕で赤ちゃんを抱っこしながらの家事や、抱き上げる時に腕だけで赤ちゃんの体重を支えるなど、無意識のうちに体に負担のかかる姿勢をしていることもあります。
肩凝りがあるかないかご自分でわかってないママさんも多いです。
鏡の前でセルフチェックしてみましょう!
<以下の5点をセルフチェック!>
①背中が丸く(猫背に)なっていないか
②前に屈みすぎていないか
③左右の腕を均等に使っているか
④クッションなどを使って適切な高さに調整できているか
⑤肩が隠れる服や肩掛けなどで、首や肩が冷えないようにしているか
いかがでしたでしょうか?肩こりが自覚できたママさんも多いのではないでしょうか?肩こりがあるママさんもないママさんもぜひ、セルフケアで予防していきましょう!
肩こりを予防するセルフケア
(1)肩回し
①肩に手をおき、前から後ろにゆっくり大きく10回腕を回します。
※腕が耳に触るように回し、背中側は肩甲骨がしっかり動くのを意識しながら回しましょう。
②同じように後ろから前に10回まわします。
(2)キャットレッチ
①腕を伸ばして体の後ろで手のひらを上に向けて両手を組みます。
②息を吸いながら肩甲骨を寄せるようにグーっと組んだ腕を下に引き下げます。
③そのままの姿勢で頭を後ろに倒していきます。10秒数えたら頭を起こし、組んだ手をほどいて肩の力を抜きます。
1日10回くらいやると良いでしょう。
産後のお悩みはプロに相談
意識と行動を変えることで、辛い肩こりが緩和することもあります。でも妊娠中の姿勢が残っている、慣れない育児で体がガチガチになってしまっている時は、一度リセットすることが必要です。ぜひ専門家の私たちにご相談ください。お体を良い状態に整え、根本的な改善につながるアドバイスをさせていただきます。根本的な改善につながるアドバイスをさせていただきます。