産後の悪露 生理との見分け方

産褥期に起こりやすい症状

産褥期には、様々なトラブルがあらわれます。個人差はありますが以下のようなトラブルがおこりやすいと言われています。
・悪露(おろ)
・子宮収縮の痛み
・会陰切開・帝王切開の痛み
・腰痛
・便秘
・気分の落ち込み

その中でも、本日は悪露についてお話します。

 

悪露ってどんなもの?

産後は、お産のあとの血が混ざったおりものが出ます。子宮から出血した際の残り、傷からの分泌物や粘液が混ざったもので、これを悪露と呼びます。出産後すぐに始まり、1カ月ほどで治まるのが一般的です。日にちがたつにつれ色や量などが変化していくのですが、それが産後の子宮回復の目安になっているのです。その悪露も、日にちが経つにつれ、どんどん変化していきます。個人差はありますが、おおよそ以下のような経過をたどり、やがて消失していきます。

 

悪露の変化

0~3日:悪露は真っ赤な鮮血で量が多い
4~7日:分娩直後よりも暗めの赤色で、生理ほどの量
8〜14日:黄色で少量
15〜28:白や透明でごく少量
産後1~2ヵ月でふつうのおりものに変わっていくことがほとんどです。

 

 

悪露の対処法

悪露の対処について、塊が出てきたりしたとき、どうすればいいのか不安になりますよね。産後すぐの悪露は量が多いので、産褥パッドを利用しましょう。悪露の量によって産褥パッドのサイズを変えてみてください。新生児おむつより大きいやナプキンサイズがあります。悪露の量に合わせて徐々に小さいものに変えていくのがいいでしょう。少なくなって生理用ナプキンに切り替えた場合は、傷口を清潔に保つために小まめにナプキンを取り換える必要があります。産褥パッドや生理用ナプキンなど、色々なサイズを用意しておくと、産褥期を快適に過ごせると思います。

 

 

生理と悪露の見分け方

個人差はありますが、一般的に産後1ヵ月以内の出血は悪露、2ヵ月目からの出血は生理の可能性があります。1週間ほど鮮血が続く場合は、生理の可能性が高いと言えます。また、悪露は生臭いにおいがしますが、少しずつ色もにおいもなくなっていきます。生理の出血であればにおいに変化がないことが多いです。下腹部の痛みがある場合も、生理の可能性が高いです。

〈悪露とは違う生理の特徴〉
・鮮血が続くのは1週間程度
・においに変化なし
・下腹部痛

また、産後に生理が始まる時期ですが、一般的には産後4〜5カ月ほどで再開する人が多いと言われています。これは個人差が非常に大きく、1ヵ月後に始まる人もいれば1年から2年後に始まる人もいます。母乳をあげているほうが生理の再開は遅いことが多いようですが、あくまでも個人差が大きいということは忘れないでください。

 

 

気をつけるべき症状

悪露は子宮が回復していく目安になりますので、日々の悪露の状態をよく観察することが大切です。注意すべき悪露の状態もあります。以下のような悪露の場合は、産婦人科を受診しましょう。

・レバー状の血の塊がでる
・悪臭が強い
・腹痛や発熱がある
・多量に出血している
・出産直後なのに色が薄く量が少ない
・一ヶ月以上悪露が続く

体の回復に専念するためにも不調は放置せず、つらい症状がある時はかかりつけ医に相談してみてください。

 

 

最後に

悪露とはどういうものなのか、なんとなくイメージついてきたかと思います。悪露は産後の子宮の状態を判断する重要な情報と言えますので、しっかり観察することが大切ですね。ママの骨盤矯正では、悪露が出ている時期でも受けることが可能ですので、ぜひご相談ください。