妊娠中のおカラダでは目まぐるしい変化がありましたが、出産を終えてからも妊娠前の状態に戻っていくために様々な変化が起こります。中でも子宮の変化には驚きます。通常は長さ約7cmほどですが、妊娠末期の子宮底長は30〜35cmまで広がります。なんと容積は1000倍以上になると言われています。産後子宮は約4〜6週かけて元の大きさに戻っていきます。母乳を与えることで戻りが促進されるとも言われています。また、産後の「悪露(おろ)」の変化が子宮の回復の目安にすることができますので、気をつけて見ていきましょう。
<「悪露(おろ)」って何?>
悪露(おろ)とは産後の産褥期(産後6~8週間)に子宮から排泄される分泌物です。悪露(おろ)は胎盤がはがれたところや、子宮にできた傷からの出血、子宮にたまっていた血液と分泌物や粘液が混ざったものです。時間が経つにつれて色や量などが変化していきます。産後の子宮回復の目安になります。
悪露は産後の子宮回復の目安になりますが、どのように変化していくのでしょうか?
<「悪露(おろ)」はいつまで続くの?>
悪露は個人差がありますが、産後約1ヶ月間続くと言われています。色は赤色→褐色→黄色・白色と変化をしていきます。
赤色悪露
産後直後から4日頃までは暗赤色で独特の臭いの悪露が出ます。量も多いため、産褥パッドを小まめに取り替える必要があります。
褐色悪露
5〜15日頃には茶色の悪露が出るようになります。悪露に混ざったヘモグロビンが変化して褐色へと変わっていきます。赤色悪露の時期に比べ量は少なくなっていきますが、引き続き産褥パッドは小まめに取り替えて清潔を保つ必要があります。(生理用パッドでも代用可)
黄色・白色悪露
15日以降になると量がだいぶ減少します。色も血液成分が減少して、黄色に。そして、最終的には白色もしくは透明に変わり量もごく少量になります。白色悪露が終わると悪露の分泌は終了します。(生理用パッドでも代用可)
個人差はありますが、このように悪露の分泌は変化していきます。
ですが、下記のような場合は医師への相談を検討しましょう。
・悪露に悪臭がある
・悪露が排出されない
・鮮血の塊が続いて出ている
スムーズな子宮の回復のために出産直後はしっかりと休むことが大切です。
<産後の過ごし方>
一般的に産後1ヶ月頃迄はお布団を敷きっぱなしにして赤ちゃんのお世話だけに集中し、休める時には横になることがオススメされています。(床上げまで)肉体的にも精神的にもしっかりと安静にして休息を取る期間とされています。動けるからと産後すぐに無理をしてしまうと、子宮の回復が遅れたり、トラブルを引き起こす原因になりますので、産後1ヶ月迄は赤ちゃんと一緒にゆったり過ごすよう意識されてみてください。弊社では、国家資格を持った産後のプロがご不調の根本的な解決のお手伝いをしております。妊娠中・産後の不調は産後にしっかり改善しましょう!ぜひ一度ご相談ください。