産後の便秘の原因と改善方法とは

「便秘」は妊娠中、もしくは産後に皆さん一度は悩まれる症状の一つです。

妊娠中の便秘の原因は?

①プロゲステロン(妊娠中に増えるホルモン)の影響

プロゲステロン(黄体ホルモン)は、着床のために子宮内膜を整えて基礎体温を上げる働きがあります。妊娠中は胎児と母体を守るために活躍します。
このプロゲステロンの影響で腸の働きが弱まって便を押し出すことができなくなります。

②子宮が大きくなるため

胎児の成長とともに子宮が大きくなるにつれ、後ろにある腸が圧迫されて、便が腸を通りにくくなってしまいます。

産後の便秘の原因とその改善方法とは

 

産後の便秘の原因は?

①内臓下垂の影響

出産後は赤ちゃんがいた空いたスペースに内臓が下垂してしまい、内臓の働きが低下してしまい便秘を引き起こします。

②環境の変化

赤ちゃんが生まれてからは生活リズムがガラッと変わることが多く、慣れるまではストレスを感じることが多いです。通常リラックス出来ている時に副交感神経が優位となり、この副交感神経が腸の活動を活発にしてくれますが、ストレスを感じることで副交感神経・交感神経のバランスが乱れ便秘を引き起こします。

③睡眠不足

産後すぐからまとまって寝てくれるようになる生後3ヶ月くらいまでは睡眠不足の日々が続きます。睡眠不足は自律神経のバランスを乱します。

産後の便秘の原因とその改善方法とは

④水分不足

母乳で育てている方は、水分不足が原因で便秘になる可能性があります。 母乳は血液から作られているため、母体の水分量が低下してしまうのです。
その他にも会陰切開の傷が気になりいきむのが怖いことからトイレに行くのを避けるようになることも便秘の原因となることもあるようです。

 

産後すぐから自宅でできるセルフケアで内臓を元の位置に戻しましょう!

・胸式呼吸について

産後、骨盤底筋が緩んでしまったことにより内臓が下垂気味になり、尿漏れや循環不良、ひどい方は子宮脱等を引き起こします。胸式呼吸を意識的に行うことによって、内臓を元の位置に戻していきます。胸式呼吸は胸や肩周りの細かい筋肉が刺激され、血行がよくなったり代謝も上がりやすくなります。産後にぴったりの呼吸法です。

【胸式呼吸のやり方】

姿勢は立った状態でも仰向けでもOK、やりやすい姿勢で行いましょう。仰向けで行う場合は膝を立てて行うとやりやすいです。
①鼻から胸を膨らませるようにゆっくり息を吸いこみます。
②口からゆっくり息を吐きます。
③10回程繰り返します。

産後の便秘の原因とその改善方法とは

・胸式呼吸

胸郭を広げられるので、肩周りの細かい筋肉を動かすことができます。交感神経が優位になります。体が目覚めてくれる呼吸法です!

 

・腹式呼吸:自律神経の安定が期待できます。

副交感神経優位になり、リラックス効果があります。

 

眠れない夜にも効果絶大!・腹式呼吸について

・腹式呼吸について

夜間の授乳後は変に目が覚めてしまいなかなか寝付けなかったりします。そんな時にぴったりの呼吸法です。

【腹式呼吸のやり方】

仰向けで行いましょう。よりリラックスできるように目をつぶって自分の呼吸に集中します。蒸しタオルで目を温めたり、リラックス出来る音楽を流すのもおすすめです。

①鼻からお腹を膨らませるようにゆっくり息を吸いこみます。
②口からゆっくり息を吐きます。
(お腹にたくさんある空気を吐き出す)
③10回程繰り返します。

産後の便秘の原因とその改善方法とは

・腹式呼吸:自律神経の安定が期待できます。

副交感神経優位になり、リラックス効果があります。

 

最後に

内臓の位置を元に戻すセルフケア方法をご紹介しましたが、産後のケアで骨盤矯正を受ける際も、子宮の回復・内臓の働きを良くするためにも一緒にお腹のケアも行っている産後骨盤矯正を受けることをオススメします。産後の便秘を放っておくと慢性的な便秘になってしまいます。便秘だからと甘くみずに、しっかりケアしましょう。産後のケアは国家資格を持った産後のプロにお任せください!弊社では、便秘以外のご不調も根本的な解決のお手伝いをしておりますので、ぜひ一度ご相談ください。