産後お通じの状態が悪く、困っていませんか?
産後の便秘は、痛みや不快感、硬いコロコロ便、排便後すっきりしないなどの症状が特徴で、生活の質に影響を与えてしまいます。 妊娠中の食事の摂りにくさや、出産後の不規則で通常とは違った食生活は、産後の便通に影響を与えます。また、授乳中は育児の忙しさもあり、生活や食事が不規則になりがちなのに加え、運動もなかなかできず、便秘に悩まされるお母さんは少なくありません。 排便時の痛みや不快感は、特に会陰裂傷を縫合した場合や痔になってしまった場合には、悩んでしまいますよね。 本日はそれらの原因と対処法をお伝えしていきます。
こんな状態なら便秘かも
意外と多いのが、便がまったく出ないわけではないので、便秘と認識できず、放置してしまっている状態です。便秘が続くと、肌あれや膨満感などの原因にもなり、ストレスになりますし、健康にももちろんよくありません。便が出ていても、以下のような状態なら便秘の可能性があります。 まずはチェックしてみましょう!
便がスムーズに出ない
毎日便が出ていても、排便に時間がかかりスムーズに出ない状態が続く場合は、便秘かもしれません。
硬いコロコロ便
コロコロで硬い便は、食事量や水分量、女性ホルモンの影響による便秘の可能性があります。
残便感がある
排便後スッキリ感がなく、腹痛や腹部の膨満感がある場合は、便秘かもしれません。
産後便秘の原因
一般的に便秘が慢性化する原因としては、
・水分不足
・食物繊維不足
・運動不足
などがあります。
妊娠、出産を終えたママさんの便秘の原因には他にもあります。 産後の女性の身体は、様々な原因が重なって便秘になりやすいと言われています。 赤ちゃんのいる生活は不規則で慌ただしく、自分自身の身体を気にかけられないことや、ホルモンバランスによる体調の変化、精神的ストレスなどの影響があります。 そのような状況が続くことで、便秘が続いてしまうのです。
産後に便秘になりやすい理由は、主に以下の5つです。
水分や食物繊維の不足
便秘は、水分や食物繊維の不足によって起きることが多いです。 特に、産後に母乳育児を行っているママは、2,3時間おきに授乳する必要があり、ママの身体に必要な水分量が不足しがちです。 また、産後の食事は、環境的にバランスよく取ることが難しいことが多く、食物繊維などが不足しがちです。 水分が不足すると便が硬くなり、食物繊維が不足すると便のかさが増えず。その結果さらに便秘を悪化させることに繋がります。 便が硬いと排便しにくくなるだけでなく、切れ痔の原因となって便秘を悪化させる可能性が考えられます。
骨盤の歪み
出産による骨盤の歪みが便秘の原因となることがあります。骨盤の歪みによって腸が圧迫され、動きが悪くなることで便秘になりやすくなります。また、骨盤の歪みは内臓の位置を変化させ、消化不良や便秘を引き起こす可能性もあります。
骨盤底筋のゆるみ
出産で骨盤底筋がゆるみ、便秘になることがあります。 骨盤底筋は、子宮や膀胱、直腸などを支え、排尿や排便をコントロールしていますが、妊娠中に大きくなった子宮を骨盤底筋が支えていることで、産後は骨盤底筋が弱くなり、便を押し出す力が弱まってしまいます。
会陰切開の傷
出産時に会陰切開や帝王切開を行った場合、いきんで傷が開いてしまうのではないかという不安があり、いきめず便秘になってしまうこともあるようです。産後の検診で問題がない限り、傷はしっかりと縫合されているので、いきんで傷が開くことはないので安心してください。
自律神経の乱れ
腸の動きは自律神経によってコントロールされています。 妊娠、出産を経て、女性ホルモンは急激に変化し、特に産後は女性ホルモンが一気に低下すると言われていますが、その変化の大きさで自律神経が乱れやすくなります。その結果、腸の動きが鈍くなり便秘になりやすくなってしまうのです。 また、慣れない育児で睡眠不足になることも、自律神経を乱します。
産後便秘の対処法
産後の便秘は個人差がありますが、一般的に産後6〜8週間の産褥期に起こりやすく、特に出産直後の2〜3日間は発生しやすい傾向があります。産褥期は体が妊娠前の状態に戻る大切な時期です。水分や食物繊維を意識的に摂取し、体をしっかり休めることで、便秘は徐々に改善していくことが多いです。 ただ、放置すると切れ痔になったり、慢性的な便秘に移行したりする可能性があるため、以下の方法で対処することをおすすめします。
まずはしっかり休む
妊娠・出産を終えた身体は大きなダメージを受けている上、産後は育児でストレスがかかり疲れています。まずはしっかり休むことが大切です。なかなか難しいかとは思いますが、周囲のサポートを受けながら、休む時間を確保してください。ゆったり休むと自律神経が整い、便秘の改善が期待できます。
水分や食物繊維を多めに摂る
前述したように、水分や食物繊維を意識的に摂取することは便を柔らかく保つのに重要です。果物や野菜、玄米などの穀物、芋類、海藻類を積極的に摂りましょう。水分は、少なくとも2ℓは摂取するようにしましょう。
トイレにゆっくり座る
産後はついついトイレの時間を後回しにしがちですが、できるだけゆっくりトイレに座る習慣をつけ、リラックスすることでスムーズな排便につながります。 便意を我慢していると、便秘が慢性化してしまう可能性があります。 毎日決まった時間にトイレに行くことが大切で、最初は便が出なくても続けていくことで排便習慣が整い、便秘が解消されることがあります。
マッサージや適度な運動
お腹を「の」の字に優しくなでると、腸が刺激されて便通の改善が期待できます。 よく歩くことやストレッチをするとより腸が動きやすくなります。 適度な運動は、腸の動きを活発化すると同時に、緩んだ骨盤底筋を元に戻しやすくします。
まとめ
産後の女性は、体調の変化やストレスなどによって便秘になることが多いです。便秘になってしまった場合は、ご紹介した対処法を試してみてください。 私達の骨盤矯正を受けると、便秘が解消したと喜びの声をいただくことが多いです、ゆっくり身体をほぐしてリラックスできる、お腹のマッサージで腸に刺激が入る、骨盤が矯正されたことにより腸の圧迫がなくなった、などが理由と考えています。 お通じに問題を感じたら、是非私達にご相談くださいね。